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大学中退から正社員になる|「在籍」「退学」「除籍」の違いと学歴の扱い

最終更新日:2026-09-14

この記事は、20代で大学を中退し、正社員を目指す人に向けたものです。中退は「卒業」ではないので、学歴欄には「入学」の行と、辞めた年月の行を書きます。使える窓口は別に確かめ、応募の条件は求人票の「学歴・専攻」欄で確かめます。

「退学」と「除籍」は別のもの

  • 自分から辞める「退学」と、学長が学生の身分を終わらせる「除籍」は、大学が定める学則の用語です。 一例ですが、国立大学法人鹿児島大学の学則では、「退学」は学生が理由を付けて願い出るもの(第56条)、「除籍」は学長が行うもの(第57条)と、別の条に分かれています(1)。
  • 除籍の事由には、在学期間を超えた場合、入学料や授業料の納付を怠った場合、長期間行方不明の場合などが挙げられています(1)。
  • 文部科学省令(学校教育法施行規則)には「除籍」の語が見つかりませんでした(2)。どう扱われるかは、通っていた学校の学則で確かめます。

中退すると学歴欄に何を書くか

ハローワークの応募書類パンフレットは、「学歴は、学校への入学及び卒業(修了)の経歴を古い順に記載します」としています(3)。書く行は「入学」と「卒業(修了)」の2種類で、中退の場合の書き方の記載は、このパンフレットと履歴書様式例には見つかりませんでした3)。

  • 中退した大学は、「入学」の行を書き、辞めた年月の行を続けます。辞めた年月は「○○大学○○学部 中途退学」のように、辞めた事実が分かる語で書きます。「中途退学」は、文部科学省の調査でも使われている語です5)。
  • 卒業していないので「卒業」とは書きません。 在籍していた事実と、卒業したかどうかは別の情報です。
  • パンフレットの記載例では、学歴欄は高等学校の入学から始まり、中学校の行はありません3)。
  • 履歴書の様式には、学歴欄と職歴欄を「各別にまとめて書く」と印刷されています(4)。

中退者の割合(公的データ)

文部科学省の調査では、令和6年度の大学の中退者数は50,516人、学生数に占める中退者数の割合は2.00%でした(5)。調査の対象は全国の国公私立大学、短期大学、大学院及び高等専門学校(回答率90.4%)です。この割合は令和6年4月1日時点の学生数に対するもので、留学生及び別科・専攻科を含み、通信制課程の在籍者は含みません5)。

使える窓口を確かめる

  • 厚生労働省の新卒応援ハローワークの対象は、「大学等を卒業予定の学生・生徒、卒業後おおむね3年以内の方」です(6)。中退は「卒業予定」でも「卒業後」でもないため、当てはまるかどうかは窓口で確かめます。
  • 厚生労働省のわかものハローワークは、「正社員での就職を目指す若者(おおむね35歳未満)」が対象です(7)。こちらは学歴を条件にしていません。

手順

  1. 学校に残っている記録を確かめる。 在籍していた期間と、退学と除籍のどちらで終わったかは、学校の事務局が窓口です。
  2. 求められる書類を確かめる。 求人票の「選考方法」と「求人に関する特記事項」を読み(8)、証明書が必要なら学校へ問い合わせます。
  3. 求人票の「学歴・専攻」欄を見る。 必要な学歴の有無は、求人ごとに「必須」または「不問」で示されます(9)。
  4. 年齢の条件も読む。 年齢制限は原則として禁止で、上限の記載には例外事由が付きます。読み方は関連記事で扱っています。
  5. 履歴書を書く。 学歴欄には「入学」の行と辞めた年月の行を書き、「卒業」とは書きません。職歴欄は中退後に働いた期間です。

つまずきやすい点

  • 「中退だから応募できない」と先に決める。 条件は求人票の内容です。「学歴・専攻」欄が「不問」の求人もあります(9)。
  • 中退の書き方が分からず止まる。 このパンフレットと履歴書様式例には、書き方の記載がありません(3)。「入学」の行を残し、辞めた年月を「中途退学」のように書きます。
  • 言葉だけで自分を判断する。 在籍・退学・除籍の扱いは学則によって違います(1)。学校の事務局で確かめるほうが早いです。

まとめ

  • 「退学」は学生が願い出るもの、「除籍」は学長が行うもので、例として挙げた大学の学則では別々の条に定められています(1)。扱いは学校ごとの学則で確かめます。
  • 学歴欄は「入学」と「卒業(修了)」の経歴を古い順に書きます(3)。中退した場合は、「入学」の行と辞めた年月の行を書き、卒業とは書きません。
  • 応募できるかどうかは、求人票の「学歴・専攻」欄が「必須」か「不問」かで確かめます(9)。

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関連記事


  1. 国立大学法人鹿児島大学「鹿児島大学学則」第56条(退学)・第57条(除籍)・第58条 https://www1.g-reiki.net/kagoshima-u/reiki_honbun/x890RG00000095.html (2026-09-14取得) 

  2. デジタル庁「e-Gov法令検索」学校教育法施行規則 https://laws.e-gov.go.jp/law/322M40000080011 (2026-09-14取得。「除籍」の語を含む規定は見つからなかった) 

  3. 厚生労働省「応募書類の作り方 パンフレット」(ハローワークインターネットサービス「履歴書・職務経歴書の書き方」から配布) https://www.hellowork.mhlw.go.jp/doc/oubosyorui_pamphlet.pdf (学歴欄の記載方法と記載例。中退の書き方の記載は無い。2026-09-14取得) 

  4. ハローワークインターネットサービス「厚生労働省履歴書様式例(PDF版・A4)」 https://www.hellowork.mhlw.go.jp/doc/kouroushourirekishoA4.pdf (学歴・職歴欄は「各別にまとめて書く」。2026-09-14取得) 

  5. 文部科学省「令和6年度 学生の中途退学者・休学者数の調査結果について」 https://www.mext.go.jp/content/20250822-mxt_gakushi01-000013028_2.pdf (2025年8月22日公表。対象期間は令和6年4月1日〜令和7年3月31日。「中途退学」の語もこの資料で使われている。2026-09-14取得) 

  6. 厚生労働省「新卒応援ハローワーク」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000132220.html (2026-09-14取得) 

  7. 厚生労働省「若者への就職支援」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/jakunen/index.html (2026-09-14取得) 

  8. ハローワークインターネットサービス「求人情報の入力方法について」(8.選考方法情報) https://www.hellowork.mhlw.go.jp/enterprise/ent_inputmethod03.html (2026-09-14取得) 

  9. ハローワークインターネットサービス「求人情報の入力方法について」(3.仕事内容情報 10[学歴・専攻]) https://www.hellowork.mhlw.go.jp/enterprise/ent_inputmethod03.html (2026-09-14取得)