空白期間を応募書類でどう扱うか|「書く欄がない」ときの職務経歴書の書き方
この記事は、20代の第二新卒・既卒・フリーターで、職歴に期間が空いた部分がある人に向けたものです。結論は2つです。応募書類に「空白期間」という記入欄はありません。期間は職務経歴書の「時期」で示し、書き方の型は公的資料の記載例(アルバイト就業・職歴が短い・アピールできる要素が少ない場合)にあります。
応募書類に「空白期間」という欄はない
- 厚生労働省の履歴書様式例に、「空白期間」「無職期間」という欄はありません。 様式例の欄は、氏名・生年月日・現住所などの基本情報、学歴・職歴(各別にまとめて書く)、免許・資格、志望の動機・アピールポイントなど、本人希望記入欄です(1)。
- 職務経歴書は様式が自由です。 パンフレットは「A4縦サイズ1~2枚程度に、これまで応募者自身が経験してきた職務の内容(職務経歴)を自由様式で詳しく記載する書類」としています(2)。
- 必須の項目は「標題」「氏名」「日付」「職務経歴」の4つで、その他の項目は自由です(2)。
- 履歴書様式例・応募書類パンフレット・職務経歴書パンフレットのいずれにも、「空白期間」「無職期間」「ブランク」という語は見つかりませんでした(123)。書く欄を探すより、期間の書き方の型を選ぶほうが早いです。
期間は「時期」で示す
職務経歴書の「職務経歴」は、職歴ごとに次の項目を書きます(2)。
| 項目 | 書き方の決まり |
|---|---|
| 時期 | 「平成○年○月~平成○年○月(○年○ヶ月)」など(2) |
| 勤務先 | 株式会社などの略称を用いず正式名称で記載(2) |
| 雇用形態 | 正職員以外の派遣社員、契約社員、アルバイト、パート等の場合はかっこ書きで記載(2) |
| 職務内容 | 仕事の具体的内容、処理方法、責任の範囲など(2) |
| 実績 | 可能であれば営業成績などの成果指標の数値を記載(2) |
- 職歴の並べ方は、古い経歴から記載する編年体式が基本です。どの書き方がよいかわからないときは編年体式とされています(2)。
- 「時期」を書けば、期間が空いていることも同じ欄で示されます。 隠す欄も、説明を詰め込む欄もありません。
- 記載例の一つは、複数のアルバイトを「(学生時代を含め通算○年○ヶ月)」のように期間をまとめて書いています(2)。
空白ができたときの型(公的資料の記載例)
パンフレットには、職歴が短い場合・少ない場合の記載例が用意されています(2)。
- 職務経歴や資格がなく、実務能力に自信がない場合でも、①応募職種と関連するアルバイト経験 ②訓練・研修の経験 ③現在勉強中の分野 ④自分の性格・行動特性 ⑤仕事への姿勢・意欲 ⑥将来目標・将来の可能性、の面からアピールできます(2)。
- これまでアルバイト就業していた場合は、卒業後に学んでいたことと、従事したアルバイトを期間つきで並べる記載例があります(2)。
- 職歴の中でアピールできる要素が少ない場合は、自分の適性や潜在能力、将来性などをアピールします。学生時代の活動や社会活動からアピールする方法も示されています(2)。
- 職歴が短い場合は、ビジネスマナーや基礎的な実務能力を身につけたこと、仕事の意欲や姿勢をアピールします。「仕事を短期間で退職した理由については、採用担当者が納得のいく説明をしましょう」とされています(2)。
- 転職が多い場合は、「なぜ転職が多かったのか」「採用してもすぐにまた転職するのではないか」と問われることを前提に、これまでの転職の前向きな側面(能力の幅が広がったこと、実績、興味の広さなど)を説明しつつ、勤続していきたいことをアピールします(2)。
「離職理由/転職理由」は書ける欄
- 職務経歴書の記載項目例には「退職理由/離職理由/転職理由」があります(2)。
- 書き方は「一身上の都合により退職」「会社都合により退職」などのように簡単に。具体的な理由を伝えたい場合はていねいに記載し、前向きな表現を心がけ、前の会社の批判は厳禁とされています(2)。
- 期間が空いた理由を書く場所を探しているなら、この欄です。 書くのは事実だけにします。
面接では記載内容から質問される
- パンフレットは、「面接においては、提出した職務経歴書の記載内容に基づいて質問をされることが多い」としています(2)。
- そのため、記載内容を忘れてしまったり、記載内容と矛盾するような応答をしないよう、完成した職務経歴書をコピーして面接前に確認します(2)。
- 記載内容そのものが質問の出発点になるので、期間が空いた部分も、書いたとおりに説明できるようにしておきます。 短期間で退職した理由や、転職の多さは、質問されると想定されている項目です(2)。
- 学歴欄・職歴欄そのものの書き方(どこから書き始めるか、アルバイトを職歴欄にどう入れるか)は、既卒・フリーターの履歴書 にまとめています。
手順
- 職務経歴を、時期・勤務先・雇用形態・職務内容・実績の順に書き出す。 パンフレットは、まず自分の職務経歴を振り返って書き出すよう求めています(2)。
- 書き出したものを1枚の素材集(マスターシート)にまとめる。 職務経歴書の内容は応募先ごとに変わるため、網羅した素材を先に作っておくと、応募先ごとに選ぶだけで済みます(2)。
- 職歴の並べ方を決める。 わからないときは編年体式(古い順)です(2)。
- アピールできる要素が少ない場合は、記載例の型から選ぶ。 アルバイト就業・職歴が短い・アピール要素が少ない、のいずれかの型を使います(2)。
- 「離職理由」を書く場合は、簡単に、前向きに。 前の会社の批判は書きません(2)。
- 書き上がったら読み返し、誤字・脱字を点検する。 パンフレットは作成後の読み返しを求めています(2)。うまく書けないときや不安があるときは、ハローワークの窓口で相談できます(2)。
つまずきやすい点
- 「空白期間」の欄を探して止まる。 欄はありません(12)。「時期」と「離職理由」で示します。
- 期間が空いたことを、なかったことのように書く。 時期の行が飛べば、読み手には分かります。パンフレットは、記載内容と矛盾する応答をしないよう求めています(2)。
- 職歴が短い・少ないことを理由に、書類を出さない。 職歴が短い場合、アピールできる要素が少ない場合の記載例が用意されています(2)。
- 前職の不満を「離職理由」に書く。 パンフレットは前の会社の批判を厳禁としています(2)。
まとめ
- 応募書類に「空白期間」という欄はありません。厚生労働省の履歴書様式例にも、職務経歴書のパンフレットにも、その語は見つかりませんでした(12)。
- 職務経歴書の必須項目は標題・氏名・日付・職務経歴です。期間は各職務の「時期」で示します(2)。
- 職歴が短い・少ない場合の記載例があり、面接では記載内容に基づいて質問されることを前提に準備します(2)。
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関連記事
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ハローワークインターネットサービス「厚生労働省履歴書様式例(PDF版・A4)」(様式例の欄は氏名・生年月日・現住所・学歴・職歴・免許資格・志望の動機など。「空白期間」「無職期間」の欄は無い。2026-09-14取得) https://www.hellowork.mhlw.go.jp/doc/kouroushourirekishoA4.pdf ↩↩↩↩
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厚生労働省職業安定局・都道府県労働局・ハローワーク「職務経歴書の作り方」(令和8年5月発行。職務経歴書の記載項目、記載スタイル、職歴が短い場合・アピール要素が少ない場合などの記載例) https://www.hellowork.mhlw.go.jp/doc/syokurekisyo_pamphlet.pdf (2026-09-14取得) ↩↩↩↩↩↩↩↩↩↩↩↩↩↩↩↩↩↩↩↩↩↩↩↩↩↩↩↩↩↩↩↩↩↩↩↩
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厚生労働省「応募書類の作り方 パンフレット」(職歴欄の記載方法とアルバイト就業の記載方法。「空白期間」等の記載は無い) https://www.hellowork.mhlw.go.jp/doc/oubosyorui_pamphlet.pdf (2026-09-14取得) ↩